有峰なぜ?なに?博物館 |
ミズナラの巨木。猪根山遊歩道の元青少年の家側の入り口にある。民話にちなんで命名。 |
有峰の民話・・・
「昔、有峰に大助と小助という大変力持ちの兄弟がいた。小助は山奥で伐った木を一人で担いできて、川に橋をかけるほどの力持ちで、村中の娘のあこがれの的だった。村の若い衆はおもしろくなく、小助を酔わせて刺し殺した。小助は「この村に米ができないようにしてやる」と叫んで息たえた。それから、有峰では米が実らないようになり村人は稗(ひえ)を食べて暮した。」・・・有峰では気候が厳しく稲作に適さず、人々は稗を常食としていたのでこのような伝説が生れたのであろう。
この民話のほとんどは、怪力だったけれども乱暴が災いして非業の死を遂げる小助の話である。大助のほうは、ほとんど記述がなく、力もちで情けが深かったとされているだけである。今後、大助の話を作り上げていく面白みもあることから、当ミズナラは「有峰大助」と名づけられた。
(2004/12/28 柳川調べ)