有峰なぜ?なに?博物館

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概要
昭和35年に完成。高さ140m(国内7位)、堤長500m(国内10位)、総貯水量は2.2億トン(国内9位)。発電に使われ、富山市の水道源でもある。北陸電力が、1956年に有峰ダム工事に着工し、1960年に完工した。貯水面積約500haを誇る重力式コンクリートダムである。

集水区域
有峰ダムに直接流れ込む流域面積は約50平方キロメートルである。隣の流域の岐阜県双六川(北ノ俣川・中ノ俣川・金木戸川)や有峰ダム隣の真川・東坂森谷などから水を引いており、その全体の集水区域は、ダムの周りの尾根で囲まれた面積の4倍以上の219平方キロメートルにもなる。

発電
この有峰湖の水を利用して、有峰第一発電所や和田川第二発電所等で最大70万Kwの電気を発生させている。これは一般家庭の約20万軒分に相当し、富山県の家庭の約6割をまかなえる電力量。
水利用
富山市民約32万人の水道水の水源としてその95%を提供しているほか、常願寺川一帯の農地約9千haの農業用水にも利用されている。


Q 有峰湖にはどんな魚が生息しているのですか。

A 福田ら(1996)によると、有峰湖ではワカサギ、イワナ、コイ、タカハヤ、トミヨの5種が確認されています。また、個体数は少ないですがフナ類、ドジョウも生息しているようです。有峰湖では、過去にニジマス、ワカサギ、コイ、イワナのなど放流の記録があります。有峰の在来種はイワナ、カジカと予想され、その他の魚類は過去に放流または混入したものと予想されています(田中、1981)。
(2005/1/11 柳川調べ)