有峰なぜ?なに?博物館

有峰森林のあゆみ(「有峰のすがた」より抜粋)

慶長〜安永年間
(17〜18世紀)
有峰金山の発見により、有峰一帯の森林が広く伐採され、伐採木は鉱石精錬用の「かじ炭」生産のため利用された。
天保年間
(1830年代)
小見、亀谷で石灰の生産が行われ、おもに有峰猪根谷下流の森林が伐採され、燃料に利用された。
1919(大正8) 「県電有峯開発計画」を樹立。
1920(大正9) 県、有峰部落有林約14000haを買収し、ダム用地の確保と共に森林経営始まる。昭和3年〜同14年にかけて約100haのカラマツ人工造林を実施。
1942(昭和17) 工事中の有峰ダム及び周辺森林が日本発送電(株)に譲渡される。
1951(昭和26) 戦時下で中止されていた有峰の発電施設と森林が、北陸電力(株)に引き継がれる。
1956(昭和31) 有峰ダム建設工事再開。昭和35年のダム完成まで、工事用資材調達のため、主にダム上流域東側の森林約1300haの伐採が行われた。
1958(昭和33) 県と北陸電力(株)の間で「有峰森林管理移譲に関する協定」が結ばれ、和田川流域の約7000haの立木は県へ譲与される。
有峰森林経営計画書に基づき、県内木工場やパルプ工場に有峰材を供給するため、主にダム上流側南西側の森林約1260haの伐採が行われた。(昭和47年まで)
1959(昭和34) 富山県有峰森林管理事務所設置。
天然林伐採跡地への県営造林事業開始。(昭和51年まで)
1960(昭和35) 有峰ダム完成。
1962(昭和37) 富山県林道有峰線管理規則が制定される。林道使用料徴収始まる。
1971(昭和46) 森林開発公団(現緑資源機構)による造林事業開始。(昭和48年まで)
1972(昭和47) 有峰森林の伐採中止を決定する。
1973(昭和48) 有峰県立自然公園に指定される。
1987(昭和62) 有峰森林、有峰林道等の管理事業が富山県造林公社(現富山県農林水産公社)に委託される。
1994(平成6) 機構改革により、有峰管理事務所に名称変更される。
2002(平成12) 有峰森林文化村が開村。
林政課、治山課、有峰管理事務所が再編統合して森林政策課となる。