第2回有峰紅葉と俳句の会
[講師吟]

  西谷
木の葉舞ふ猿(ましら)のごとく岩這へば  中坪 達哉


[特選句]

有峰の星ふりかぶる寒さかな       片桐 久惠

  西谷
たぎつ瀬に紅葉の渓の深まりぬ      野中多佳子

倒木の朽ちて列なす毒茸         内山 澄子

推敲の句帳にとまる赤とんぼ       高林 保子

炉埃の茶を啜りつつ夜の句座       成重佐伊子

秋蝶と見紛うばかり木の葉飛ぶ      山口 馨

神無月雲より白き薬師岳         新村美那子

たぎつ瀬の岩に消えゆく落葉かな     細野 周八

岩をよじ西谷の秋深きかな        練合 澄子

金平糖こぼしたような星月夜       明官 雅子

車窓より望む冠雪薬師岳         浜井 早苗

見上げればまた違う秋空の色       牧内 直哉

ミズナラの森にオカリナひびく秋     中川 正次

先頭にススキの原をかき分けて      穴田 親子

オオカメノキの枝先見ればはや冬芽    柳川 朋美
第2回有峰紅葉と俳句の会は、平成16年10月16日17日に行われ、16名の参加がありました。