第1回有峰紅葉と俳句の会
[講師吟]

鯖雲を天蓋として岳並ぶ   中坪達哉


[特選句]

深秋の朝の山気を身の裡に   片桐久惠
渓流の落葉積もりて堰となす   野中多佳子

霧晴れて熊のにほひの径とだえ   室井千鶴子

無縁墓地冬のすみれの二つ三つ   山森芙貴女

踏む音のやがて変わりぬ落葉径   太田蝸牛

霧流れ立木人とも見えにけり   浦田恵美子

掌の中を宿ときめこむ放屁虫   山森直清

せせらぎを渡る丸太に散もみじ   浜岸興治

木葉散る山里しのぶ碑に   外 忠義

冬近し何を食べるかヘキサンボ   中川正次
第1回有峰紅葉と俳句の会は、平成14年10月26日27日に行われ、11名の参加を得て、開催されました。