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有峰村民の皆様と、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2020年9月4日 第449号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/吉江 良
(発行日現在の有峰村民人口:1,214人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆森の案内人通信 ~「灯火採集法(ライトトラップ)」の紹介と
 「ミニ観察会」実施のご案内~              霜鳥 智也
編集局からのお知らせ                 
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◆森の案内人通信 ~「灯火採集法(ライトトラップ)」の紹介と
 「ミニ観察会」実施のご案内~              霜鳥 智也
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○灯火採集法(ライトトラップ)とは
 蛾や甲虫など多くの昆虫は夜行性で、灯火に集まる習性があります。この
習性を利用して昆虫を採集するのが灯火採集法です。灯火採集法には2種類
あります。発電機と誘蛾灯(光源)を使った方法と初めから光源がある場所、
コンビニや自動販売機の周り、駐車場などに設置された外灯の下などに行き、
飛来している昆虫を採集する方法です。
 今回は、発電機と誘蛾灯を使った方法、ライトトラップについて紹介しま
す。ライトトラップは、水銀灯やブラックライトなどの光源一式と発電機、
組み立てられた枠組みに白布をセットし、その布を照らすように光源を発光
させて、飛来した昆虫類を採集する方法です。
 灯火採集に必要な用具や携行品については下記1に示しました。夜行性の
昆虫類は、波長が短いブラックライトや水銀灯に飛来しやすいため、光源と
して一般的に使用されています。甲虫標本作成用に酢酸エチル入りの毒ビン
を大型蛾類の取込・殺虫用にアンモニア水の入った注射器と注射針を準備し
使用します。

下記1 必要な用具と携行品
【白布(昆虫を止まらせる幕)】
 木綿等のシーツ2枚程度(2×2.5m)市販されている組み立て式のポール
(金属製)とジョイント(プラスチック製)を使って枠組み(1.8×1.8m)
を作成
【電源】
  発電機(出力:600~900W)、燃料(10~20ℓのガソリンタンク)
【光源(波長が短い青色に誘引されやすい)】
  ブラックライト、160~200W程度のバラストレス水銀灯、ガード付きソケ
ット、三脚(光源固定用に利用)
【採集取り込み用具一式】
 アンモニア水、注射筒(2~5㎖用)、注射針(27G)、毒ビン、酢酸エチ
ル、三角紙(大・中・小)、タッパ、ネット(ヤママユやスズメガなどの
大型蛾類等の取込用に使用)、虫かご(採集した甲虫類を保管する容器と
して)
【携行品】
  夜間は冷えるので、蚊やブヨなどのムシ対策として、長袖・長ズボン・
ジャンバーなど、暖かい服装で、懐中電灯やヘッドランプを携帯しておくと
便利

 灯火採集は、時期、天候、月齢、気温、湿度、風速などによって昆虫の種
類や量が左右されます。経験上、月齢は新月、曇天、蒸暑い(湿度が高い)
夏場の風のない夜がベストで、月齢が満月の時は、光源の輝度が月に負けて
しまうのか、昆虫の集まりが悪いことを実感しています。点灯のタイミング、
夏場なら暗くなってからでなく、夕方のまだ明るい時間帯から点灯します。
夕暮れから活動する昆虫類を採集することができます。各昆虫類の飛来時間
帯を熟知していることも採集の大切なポイントです。昆虫類(代表例)の飛
来時間帯を下記2に示しました。
 灯火採集の楽しみは、夜行性の昆虫と出会い、観察できること、採集でき
ること、何が飛来するかわからないというハプニング、ハラハラドキドキの
体験ができることです。

下記2 昆虫類(代表例)の飛来時間帯一覧
 ・クワガタムシ、カブトムシ:21:00~2:00、深夜に飛来することが多い
 ・大型蛾類(ヤママユ、クロウスタビガ、スズメガ類):21:00~2:00
 ・大型蛾類(オオミズアオ、オナガミズアオ) 20:00~22:00
 ・中型蛾類(シタバ類) 21:00~
 ・ヒゲナガカミキリ 22:00~
 ・ヨコヤマヒゲナガカミキリ(珍品) 3:00~5:00

ライトトラップの様子

〇「ミニ観察会」の実施について
 有峰森林文化村では、令和2年度から、“有峰に宿泊し、灯火採集を体験
しよう”とのキャッチコピーで、定員は2名から10名で、7月および8月の
2ヶ月間に限定した「ミニ観察会」を開催しました。   
 この期間中、合計6回「ミニ観察会」を実施しました。実施した時間帯は、
20時から22時、開催曜日は、土曜日が大半で、雨天でも決行しました。
 「ミニ観察会」の実施に先立ち、有峰ビジターセンターで灯火採集法や飛
来する昆虫類について説明などを行いました。
 参加者の大半は、お子さんを含む家族連れでした。参加者のお目当てはや
はりクワガタムシなどの甲虫類です。クワガタムシや大型の蛾類が飛来した
ときは、歓声があがりました。予め採集しておいたミヤマクワガタの観察も
行いました。クワガタムシやカブトムシは深夜に飛来することが多いため、
実施した時間帯での観察ができないこともありました。
 有峰は、標高1000~1300mの高原盆地で、避暑地、夏場の灯火採集、「ミ
ニ観察会」には最適な場所です。皆さんも夜行性の虫達に合いに来ませんか。
有峰森林文化村職員一同お待ちしています。

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◆編集局からのお知らせ                有峰森林文化村
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◇次号の有峰森林文化村新聞は、9月18日に発行予定です。
(発行時期・回数は6月~11月は月2回、12月~5月は月1回第3週の金曜日
となっております。)
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◇有峰森林文化村では皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載いたし
 ますので、どしどし投稿をお待ちしております。
  あて先   E-メール:info@arimine.net
                     有峰森林文化村助役(編集長)