********************************************************************
ありみネット http://www.arimine.net
有峰村民の皆様と、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2020年5月22日 第441号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/吉江 良
(発行日現在の有峰村民人口:1,189人)
********************************************************************
━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※お知らせ
 5/7「コロナウイルス感染症対策に伴う行事変更・中止の内容」について
◆不要不急マトリクス                    中川正次
編集局からのお知らせ                 
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
※お知らせ
5/7「コロナウイルス感染症対策に伴う行事変更・中止の内容」について
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 コロナ感染症対策に伴い、5/7に有峰森林文化村の行事計画を、以下のと
おり見直しましたので、お知らせいたします。

(1)山開き歓喜の集い:6/6(土)~7(日)→延期 7/4(土)~5(日)
(2)手話でこんにちは:6/14(日)→ 延期 9/22(祝火)
(3)高校生学びの森:6/21,8/4~6,10/11 → すべて中止
(4)日帰り語り部講(黒部市荻生公民館):6/28(日)→延期10/11(日)
(5)山の恵みの食体験:7/4(土)~5(日)→ 中止(山開きを優先)
 
 このように、今回は6月1ヶ月間の行事を取りやめ、極力延期で対応し、延
期で対応できない行事については、やむなく中止とさせていただきました。
 
 特に平成16年より開催され、今年で第17回目を迎えるはすであった伝統あ
る「高校生学びの森」については、活動の特性上、3密状態を避けること
が困難と判断されることや、学校側の日程が確保できないなどの理由により、
やむなく今年度は中止という結果となりました。今日までの準備に、多くの
先生方々の協力をいただいており、大変申し訳なく思っております。次年度
以降の実施についても、課題が多くあるため、関係者の方々の意見を事前に
十分聞きながら、安全に開催できるよう準備して参りたいと思います

 また年間を通して以下の対応も変更となっていますので併せてお知らせ申
しあげます。
 ・募集期間の短縮:約2ヶ月前から開始 → 約1ヶ月前からに短縮
 ・募集人数の減 :バス乗車時に3密が回避できる範囲に減じて募集
 ・その他の対策 :文化村施設・職員で対策を講ずるとともに、参加者の
         方々にも諸対策にご協力をいただく  
 
 なお、今後もコロナ感染症対策の一環として、行事が中止・変更となるこ
とがありますので、参加を希望される方は随時ありみネットやLINEのお
知らせを見ていただくようお願い申し上げます。




  

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
不要不急マトリクス                    中川正次
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 不要不急の外出を控えなければならない。では、不要不急とはどういう意
味なのか。中学の数学で学んだことを活かして、不要不急マトリクスを作った。

今、控えなければならないのは、不要あるいは不急の外出である。決して、
不要かつ不急の外出ではない。不要あるいは不急の外出を控えなければなら

ないのに、不要不急と言ってしまえば、不要かつ不急と勘違いしてしまう可
能性がある。

 私の作った、不要不急マトリクスは、私にとってのそれであって、人によ
ってはどこに置くかが異なる。私にとって、有峰森林文化村は、重要かつ不

急である。なぜか。重要かつ不急である地球環境問題に対する問いかけの場
であるからだ。重要かつ不急である教育の場であるからだ。しかし、大多数

の人にとって、有峰森林文化村は、不要かつ不急である。
 さらにややこしいのは、不要かつ不急の産業に携わっているということが、

その人の雇用であるという面があることである。知り合いの人のことを思え
ばよい。武市康子さんは、有峰大好き会にとって大事な人である。ご主人は、

富山市役所の裏で、それはおいしいうどん屋さんを営んでおられる。休業し
ておられると聞いて、胸がつぶれた。敦賀以西の新幹線は、湖西線で敦賀か

ら京都まで新快速で1時間で行ける以上、不要かつ不急と考えるが、そうで
もないと主張する人も多いだろう。

 結局、政治とは、この不要不急マトリクスの合意をどうつけるかと言って
もいいのでないか。難しい問題がこのマトリクスを見ることで浮かび上がっ

てくる。自衛隊は、どこに位置するかである。戦前であれば、右上の隅に、
帝国陸海軍がどんと位置していた。イージスアショア、トランプ大統領に言

われての爆買い。これらを重要緊急と位置付ける勢力がある。軍備を持つか
ら、かえって戦争に巻き込まれるという、沖縄戦の教訓もある。

 この不要不急マトリクスを書いてみて、改めて、井上成美海軍大将のこと
を思った。井上成美は、真珠湾攻撃当時は中将で、第四艦隊の司令長官だっ

た。破竹の勢いだった連合艦隊の最初の敗退を珊瑚海海戦で犯すこととなり、
左遷され、江田島の海軍兵学校の校長になった。海軍兵学校とは、海軍の将

校を育てる学校で、日本中から優秀な青年が集まるところであった。対する
陸軍士官学校は、入試から英語を外し、授業でも英語をやめた。井上は、頑

としてそのような変更を認めなかった。そこへ、ある海軍大将が訪ねて来た。
井上の13代前の海軍兵学校長である。敗戦の2年前ぐらいの話である。

「兵学校のな、生徒教育のほんたうの効果は、大体20年後にあらはれる。い
いか、20年後だぞ、井上君」。それを聞いた井上校長が我が意を得たやふに、

大きく頷いてした。(阿川弘之著 井上成美)
 訪ねてきた海軍大将は、鈴木貫太郎で、のちのポツダム宣言受諾に持ち込

んだ最大の功労者である。学徒出陣、特攻隊編成の時期に、鈴木貫太郎と井
上成美は教育20年説を唱えていたのである。

 不要不急のマトリクスはもう一つ、大事なことを教えてくれる。重要不急
の活動は、ボランティア活動として営まれることが多い。その企画会議を開

くことが、難しい。有峰大好き会では、麻畠智美さんが会計幹事として重要
な役割を担っている。保育士の彼女は、職場から、そのような仕事に歓迎の

ない会合に出ることを、禁じられている。無理もない。医療関係者もみな同
様の禁足令が出ているのではあるまいか。こうして、重要不急のボランティ

ア活動は、ほぼ頓挫している。
 そこへ、光が差してきた。在宅勤務が、世界中で広がっている中、テレビ

会議システムが爆発的に普及しているのである。これを使えば、夜の9時ご
ろからでも、参加者が自宅のパソコンやスマホで、打ち合わせができる。

これがなければ、不要不急の外出自粛が続くうちに、重要不急のボランティ
ア活動は死滅してしまう。
─────────────────────────────────
◆編集局からのお知らせ                有峰森林文化村
─────────────────────────────────

 早速クマを見かけました。(5/20冷夕谷遊歩道南口付近)

 今年もクマの異常出没が懸念されます。
 林道小見線の2車線化完成が近づいており、観光客が増えてきていること
から、有峰地区での人とクマの共生対策が今後ますます重要になってくると
思われます。文化村としては「有峰はクマの住処」という考え方を基本にし
て、共存していくための心得を広く来村者に伝えていく(普及していく)こ
とがまず先決であると思っています。広く皆様にご理解いただくとともに、
目撃情報やご意見をいただきたくお願いを申し上げます。


◇次号の有峰森林文化村新聞は、6月1日に発行予定です。
 (発行時期・回数は6月~11月は月2回、12月~5月は月1回第3週の金曜日
となっております。)

◇ホームページありみネット 
http://www.arimine.net へのリンク

◇LINE公式アカウントを取得しました。QRコードより友だち設定をお願いします。
 行事の参加募集案内や見頃情報が届きます!



◇文化サークル活動所/有峰デジタル画廊にどしどし投稿お待ちしています。
 (デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿してください。)
  有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。

◇有峰森林文化村では皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載いたし
 ますので、どしどし投稿をお待ちしております。
  あて先   E-メール:info@arimine.net
                     有峰森林文化村助役(編集長)
 今年度も有峰森林文化村をよろしくお願いします。
 有峰ビジターセンターは例年どおり、6月1日より営業を開始する予定です。
皆様のご来村をお待ちしております。