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有峰村民の皆様と、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2020年2月21日 第438号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/吉江 良
(発行日現在の有峰村民人口:1,189人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
インターセプトのない宴会                 中川 正次                  
CS立体図で辿る大多和線と在りし日の大多和集落を想う   八十島大輔  
編集局からのお知らせ                有峰森林文化村

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インターセプトのない宴会                 中川 正次 
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 2人以上20人未満の宴会は、楽しい。忘年会、新年会、歓送迎会、花見。法
事の後の食事もそれなりである。

 しかし、20人を超えると、楽しさは減退する。丸いテーブルをいくつかおい
て、それぞれに8人程度座るパターン。四角のテーブルを並べ座るパターン。
立食形式もある。

 立食は疲れるから論外として、丸いテーブル方式でも、四角いテーブル方式
でも問題がある。隣の人と話をしていると、ビール瓶や徳利を持って、インタ
ーセプトしてくる人がいる。そんなインターセプトが始まると、座は乱れに乱
れ、地位の高い人には列ができる。地位の高い人は、気持ちがいいかも知れな
い。大きな声で話さないと、聴き取れなくなる。最悪なのは、余興。みんなが
お酒を注いだり、インターセプトして、ぺこぺこ頭を下げているときに、バン
ド演奏。これがイタイ。私は、インターセプトすること自体を好まない。私が
インターセプトされると、一人で料理を食べたり飲んでいることが多い。その
ときバンド演奏されると、たくさん練習してきただろうにと思う。私が演奏す
る立場なら、二度とこんな宴会で鳴らしたくないと思うだろう。

 今年、高校同期の同窓会を幹事する。400人いた学年で、64歳65歳だか
ら、120人は集まると予想している。18歳の頃、心ときめいた人の顔を見る
のを、密かに楽しみにしている人も多いはず。常識的には、3年生のときのク
ラスごとに丸いテーブルを囲ませることになる。しかし、これでは、心ときめ
いた人と話せる可能性は低い。その人が他の人と話をしているときに、インタ
ーセプトできる厚かましい人はいない。

 今考えているのは、エクセルのランダム関数を使うことである。ランダム関
数により、ごじゃまぜにしてテーブルを囲ませる。配布資料には、あと6通り
の、ランダム関数を使ったテーブル囲み表を載せておく。始まって、15分ほど
たったら、誰かに大きなサイコロを振らせて、その目のテーブル囲み表に従っ
てテーブル移動させる。そんなテーブル移動を3度ぐらいする。料理は、会場
の周囲においてあって、自分の食べたいものを持ってくるビュフェ方式。参加
者は、心ときめいた人と、ひょっとしたら同じテーブルにつけるかもと、ワク
ワクしながら参加できる。同窓生の中には、音楽を練習している人もいるから、
披露してもらう。太極拳をしたいという人もいる。それらの余興タイムには、
隣の人とおしゃべり注ぎあい禁止をアナウンス。恩師も、同窓生と同じように
ランラム関数で配置する。

 この私の仮説の実験結果は、10月に報告する。 
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CS立体図で辿る大多和線と在りし日の大多和集落を想う   八十島大輔 
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 その昔、日本地図の空白地帯を埋めようと陸地測量部が奮闘し、剱岳に三
角点を置こうとしたその記録。「剱岳 点の記」は小説になり、感動的な映
画にもなりました。地図は軍事機密であり、山野を測量士が駆け巡り、命懸
けで作成するものだったのは遠い昔の話です。
 近年の世の中はすごいもので、飛行機をビューンと飛ばしてレーザを照射
することによってあっという間に地形データが手に入る世の中になりました。
全国を5mの格子状に区切って標高などを出した立体的な地図も国土地理院の
ホームページで公開されており、例えば有峰周辺なども

 https://maps.gsi.go.jp/#13/36.468026/137.438622/&ls=red
 以上のような形で見ることができます。URLでリンクに飛べば、全国どこ
でも見放題です。
 
 これでも宇治長次郎などが見たら腰を抜かしてひっくり返りそうなもので
すが、世の中にはこれよりさらに高精度の1mまたは50cmメッシュのレーザ
計測データも一部公表されています。5mメッシュだと大きな地形はとても
良く分かるものの、拡大すると画像が粗く、広い道などは見分けがついても
狭い道は判読が困難ですが、1mメッシュのレーザ計測データを利用すれば、
地上の分解能が1m、左右1m以上のものであれば歩道などもどこに通ってい
るかを確認することができます。
 例えば、岐阜県(https://www.geospatia l.jp/ckan/dataset/pref-gifu
-cs-geotiff)、長野県(https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/nagano
-csmap)静岡県(https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/shizuokakencs
map2)、兵庫県(https://www.geospatial.jp/ckan/dataset/2010-2018-hyo
go-geo-cs)などがそのデータを用いて作成した立体感が見える地図を無償
で提供しており、無料GISソフトなどを用いることで誰もが詳細な地形情報
を閲覧できるのです。

 それでは以下に5枚並べる立体図をご覧ください。

 これは右側のぼやっとしているところが富山県。詳細な部分が岐阜県です。
勘のいい方ならもうお分かりですね?そう。県境が大多和峠。大多和峠から
土へ向かう、今は一般車が通れなくなって久しい大多和線のその先です。
左下から右上に伸びている道がその道になります。


 2枚目の画像は1枚目から更に下流に下ったもの。地図などと見比べる
と分かりますが、跡津川を渡って山之村方面へと続く作業道のようなもの
もはっきり見て取ることができます。これらの画像は、先述した岐阜県の
1mメッシュのCS立体図のデータを表示したもので、無料のGISソフトを
使えば航空写真や地図などとも重ね合わすこともできますし、ただの画像
データなのでダウンロードするだけでも画像を見て楽しむこともできます。


 3枚目の画像では大崩谷でしたっけ?冬期歩道が設置されている、崩壊
が激しい谷に治山ダムか砂防の堰堤か、工作物が敷設されていることも見
てとることができます。跡津川の左右岸は、みな斜面が崩れてできたよう
な地形であるということも見てとれますね。

 
 4枚目の画像を見てください。これが大多和集落の全景です。山を切り
開き、棚田が作られているのが見てとれます。衛星写真などで見るとも
う森に還っていますが、一段下がったところにも耕作地があったことが分
かります。昔の棚田跡や、広場跡、人々が暮らしていた痕跡などが見てと
れるのが非常に面白いと思いませんか。
 そして、この画像と次の画像を見て特に注目してみて頂きたいのが、大
多和集落から下流に向かって林道が伸びていますが、その下に直線的に、
佐古の集落からの最初のヘアピンカーブのあたりに向けて細い道のような
ところが見えるのです。ヘアピンカーブの道、つづら折りで何回も切替し
ながら標高を稼ぐ道などというものは余程急な斜面の直登なら別として、
移動手段が徒歩だったころには有り得ない道です。車が走るようになって
からの、車が通るためとして作られたからこそ、勾配が規制されるために
わざわざ遠回りするような道ができているわけで。この、細く見える道は、
昔の人々が歩いていた歩道の跡なのではないかと。そんなことも思ったり
するわけです。と言っても、途中の180度カーブのところでショートカッ
トする歩道などもあるので、今の道も完全に新規に作設したものではなく、
元々そこにも道もあったのかもしれません。

 
 5枚目の写真は佐古の集落です。ゲートからS字型に折り返してヘアピン
カーブを2回して大多和に向かっていく道の様子が分かるとともに、ゲー
トのある場所がちょっと道幅が広くなっていることも確認できると思いま
す。
 先ほど述べた道はゲートからの最初のヘアピンカーブを曲がらずに、そ
のまま沢を渡るようにして付いていますが、渡った先にもうっすらと段々
畑のような段差があるのも見てとれますね。これは棚田の跡なのか、それ
とも何かしら植林などの工事をした跡なのか、そのあたりはこの地図を見
るだけでは分かりませんが、そういう在りし日の人の行き来があり生活が
あった時代を懐かしむのも面白いかもしれません。

 と、このようにして、廃線探訪、廃村探索、古の道歩き、などなどの趣
味を持っていたりする方にとっては、これを眺めて暮らすだけでいろんな
妄想が広がって楽しそうな地図が公開されています。
 航空レーザ測量データポータルサイト(https://www.sokugikyo.or.jp/
laser/)などを見るだけでも、富山県下は既に航空レーザの計測は全部さ
れているようなので、同様の地図が公開されたらとても面白そうですね。
有峰のウレ往来。などそういった道がありありと地図上に浮かんでくるの
を眺めたりするのも楽しそうです。レーザ計測では、水中の地形も測れる
ものもあるという話も聞くので、在りし日の有峰集落の形が、湖底にどう
沈んでいるか、そのようなものを見てみたい気もしますよね。


    

   
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◆編集局からのお知らせ                有峰森林文化村
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次号の有峰森林文化村新聞は、3月19日に発行予定です。
 6月~11月間は二週間毎に、12月~5月間は月1回、第3週の金曜日に発行い
 たします。
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                     有峰森林文化村助役(編集長)
 
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