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ありみネット http://www.arimine.net/
有峰村民の皆様と、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2019年11月15日 第435号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/吉江 良
(発行日現在の有峰村民人口:1,189人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ねじばな便り  ~やらなければならないことは
          気の遠くなるようにあるけれど~    中川 正次
◆森の案内人通信 ~「山じまい感謝の集い」の開催を終えて~霜鳥 智也   
編集局からのお知らせ                有峰森林文化村

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◆ねじばな便り ~やらなければならないことは
         気の遠くなるようにあるけれど~     中川 正次
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 日本は、来ればでかい危機には備えるけれど、ヒタヒタ来る危機には鈍感
という話を聞いたことがある。台風15号と19号の災害は、地球温暖化が招く
もので、今後も頻繁に繰り返される災害であろう。まさにヒタヒタ系の危機
だと思う。
 10月26日27日の山じまい感謝の集いに参加して、その思いを強くした。と
てつもない雨が降れば、森が健全でもどうしようもないのかもしれない。け
れど、森を健全にしておくことが、大前提である。
 夜の語り部講では、以下の記事をみんなで輪読し、吉江さんの補足説明を
聞いた。
 https://news.yahoo.co.jp/byline/tanakaatsuo/20190917-00142951/
びっくりしたのは、倒木処理作業はてっきり、東京電力社員がするものだと
思っていたのに、危険かつ高度な知識が必要なことから、経験を積んだ森林
組合の作業員等でないとできないだろうという話だった。自衛隊でも無理ら
しい。
 日本列島強靭化と言われれば、コンクリートで防波堤や堤防を固めるイメ
ージがある。治山治水の土木工事には、公共事業として、どんと予算がつく
であろう。しかし、危険度の高い作業をする森林組合作業員への厚遇、国産
材で家を建てることで日本の森の循環を正しい状態に戻すこと、山の所有者
の境が不明確になっている問題を早急に解決など、公共事業のくくりに入ら
ない予算をつけないと、いつまでたっても国土の強靭化は達成されないと思
われる。
 ツバルという国がある。太平洋のサンゴ礁に囲まれた島からなる小さな国
である。地球温暖化で、海面が上昇して、国土の消失が心配されている国で
ある。ラグビーのワールドカップで、サモアが来ていたが、私は、ツバルの
ことが心配でならなかった。
 翌朝、餅つきの後、息子に「ブナってどれ?」言われたけど、私も分から
ないというお母さんがおられた。有峰大助の先のブナのところに連れて行っ
て、幹の雰囲気、葉っぱの見分け方をお教えした。やらなければならないこ
とは、気が遠くなるほどたくさんあるけれども、まずは、「マツ、スギ、サ
クラ」以外に分かる木の種類を、一つ増やすことからだと思う。
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◆森の案内人通信 「山じまい感謝の集い」の開催を終えて~霜鳥 智也 
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 令和元年10月26日(土)~27日(日)の2日間の日程で、講師としてネイ
チャーイストの松田秀明氏、杉江真佐美氏両名を招聘して有峰文化村の最後
の行事「山じまい感謝の集い」を開催しました。参加者は、25名で、家族連
れ、ご高齢の方々と年齢層も様々でした。
 初日の26日の天候は曇天で推移しました。参加者を乗せたバスは有峰に
12時に到着。各自昼食後、13時から有峰ビジターセンターにて「はじまりの
会」を行い、講師の紹介、今後のスケジュールを説明した後、ビジタセン
ターから永遠の木の往復ルートにて、ネイチャーゲームをしながらの散策を
行いました。
 ネイチャーゲームは、「シェアリングネイチャー」の考え方にもとづく活
動で、自然に関する特別な知識がなくても、豊かな自然の持つさまざまな表
情を楽しめる自然体験活動で、自然の不思議や仕組みを学び、自分が自然の
一部であることに気づくことができます。自然や環境への理解が深まり、五
感によるさまざまな自然体験が得られ、自然の美しさや面白さを発見でき、
他者への思いやりや生命を大切にする心が育ち、感受性が高まるなどの効果
が期待されています。
 参加者は、4班(A班、B班、C班とD班)に分かれ、「どんぐり探しゲ
ーム」、「有峰の森の宝物を見つけよう!」、「人工物探しゲーム」、有峰
の宝物(落ち葉、木の実、枯れ枝)を駆使した「森のレストラン」など、五
感を活かした全員参加型のゲームが企画されており、大変楽しい一時を過ご
すことができました。
 「どんぐり探しゲーム」終了後、「クマザサ」「タムシバ」を煮出した利
き茶会も行いました。温かい野草茶で一息つきました。森のレストランでは
各班、落ち葉や木の実などの森の宝物を使い即席の料理「ミックスフライ定
食」「お子様ランチ」「ハンバーグステーキ」「オムライス」などを上手に
作成し、とても美味しそうに仕上がりました。「人工物探しゲーム」は、事
前に隠した人工物を発見し、発見した数を報告するゲームです。参加者の方
は、既定の数をクリアーするまで何度もチャレンジしていました。既定の数
当ては難しいと実感しました。
 ネイチャーゲームは初体験の参加者も多く、大変興味をもって参加されま
した。ネイチャーゲームを行いながらの猪根平散策後、有峰ハウスにチェッ
クインしていただきました。
 夕食後19時より、台風15号の被害「千葉大停電の遠因か。倒木処理の難し
さと山武杉の悲劇を振り返る」を題材とした林業研修(講師:吉江次長)と
家族中心の企画「読み聞かせ&クラフト作成」の二部構成で語り部講を行い
ました。林業研修では、倒木処理作業の特殊性と林業の大切さを学びました。
子供達には採集した落ち葉や木の実を使いクラフトを作成戴きました。
 語り部講終了後20時より開催した村民交流会・音楽会では、参加者、
スタッフ共にギター、オカリナ演奏を行いました。特に、「月の砂漠」を
バックにしたハワイアンや矢野指導員によるオカリナ演奏「どんぐりころこ
ろ」と「ぞうさん」が大変好評で、子供達も演奏に合わせて歌っていました。
最後にオカリナ&ギター演奏による「ふるさと」の合唱を行い、1日目の日
程を終了しました。
 2日目27日は、朝から時雨模様でした。9時から全員に参加戴き、猪根平
バーベキュー広場にて「餅つき大会」を行い、つきたての餅をあんころ餅と
きな粉餅にし、試食をして戴きました。「餅つき」は、火おこしから、後片
付けまで参加者の方にもご協力戴き、特に親子参加での餅つきが大変印象的
でした。
 11時から野外ステージにて「森の音楽会」を予定していましたが、11時前
に雨が強くなったため、ビジターセンターに変更して森の音楽会を行いまし
た。スタッフによるギター演奏、オカリナ演奏を行い、最後に「花は咲く」
を全員で合唱しました。
 昼食後、13時よりビジターセンターにて「ふりかえりの会」を実施し、文
化村スタッフ全員でお見送りをし、「山じまい感謝の集い」を終了しました。
 今後も、文化村活動の理念「憩う」、「学ぶ」、「守る」を継承しながら
村民のニーズに即したイベントや、有峰の自然を活かした原点回帰の企画を
実施していきたいと考えています。



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◆編集局からのお知らせ                有峰森林文化村
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次号の有峰森林文化村新聞は、12月20日に発行予定です。
 6月~11月間は二週間毎に、12月~5月間は月1回、第3週の金曜日に発行い
 たします。
◇ホームページありみネット 
    http://www.arimine.net /へのリンク
◇文化サークル活動所/有峰デジタル画廊にどしどし投稿お待ちしています。
 (デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿してください。)
  有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。
◇有峰森林文化村では皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載いたし
 ますので、どしどし投稿をお待ちしております。
◇あて先   E-メール:info@arimine.net
                     有峰森林文化村助役(編集長)
 11/12に有峰林道が閉鎖され、本日、管理事務所の職員も全員下山い
たしました。
 私ごとになりますが、27年ぶりの有峰上山での勤務の1年目を、無事終え
ることができました。これもひとえに同じ屋根の下で寝食を共にした職員
の方はもとより、たびたび訪れていただいた村民の方々や、文化活動に参加
いただいた方々、そして有峰地区の住人である岡本工業さん、神高さん、
有峰記念館さん、有峰ハウスに勤務されていた方々のお力添えあってこそと
思っております。
 有峰では四季を通じさまざまな景色を見ることができました。
 春先の新緑、夏の湖の青い水面、秋の紅葉の赤黄、そして晩秋の静寂
 2926mの薬師岳を背景に、ブナ・ミズナラといったかつて人々と関わ
りの深かった森林が育む大自然に、立山とはひと味違う趣を一年通じて感じ
ていたように思います。
 今立山地区は国際的なブランド化に向けた取り組みが進められています。
近隣の有峰も年々観光に訪れる方が増加しています。今後の文化活動も、ま
ずは絶対変えてはいけないものを十分把握した上で、この情勢に対応できる
内容に少しづつ変化させていく必要があると思っています。
 今後も広く村民の方々のご意見を聞きながら取組を進めて参りたいと思っ
ておりますので、来期も有峰森林文化村をどうかよろしくお願いいたします。
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