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有峰村民の皆様と、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2019年5月17日 第422号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/吉江 良
(発行日現在の有峰村民人口:979人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆「有峰俳句の会」開催案内
◆ねじばな便り~資源ごみを捨てた快感を俳句で表現したい   中川正次
◆R1有峰森林文化村指導員(森の案内人)のご紹介
編集局からのお知らせ                 
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◆「有峰俳句の会」開催案内            有峰森林文化村
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1 目的    
  新緑の有峰を散策し、自然を見つめ五感を通じて体感したことを
 俳句に詠み、有峰の自然環境への理解を深める。

2 開催日および日程  令和元年6月29日(土)~30日(日)1泊2日
  6月29日(土)
   8:30   富山駅北口出発(バスに乗車)
   9:20   立山あるぺん村発(バスに乗車)
   11:00  有峰(冷夕谷キャンプ場)に到着 各自昼食(弁当持参)
   12:00   現地(西谷方面を予定)ではじまりの会
   12:30  有峰で体感したことを俳句に詠む
   16:30  有峰ハウスチェックイン、自由時間、入浴
   18:00  夕食
   19:30  夜の句会
  6月30日(日)
   7:30  朝食
   8:30  有峰で体感したことを俳句に詠む
   12:00   昼食
   13:00  句会
   14:30  ふりかえり(有峰ビジターセンター)
   14:50   有峰出発(バス乗車) 
   15:40   立山あるぺん村着
   16:30  富山駅北口到着

3 講師    富山県俳句連盟会長 中坪 達哉
  (初心者の方から上級者の方まで、幅広く俳句の指導が受けられます)

4 宿泊場所  有峰ハウス 電話076-481-1758

5 対象者   一般(初心者の方も大歓迎)

6 バス乗車口 「富山駅北口」又は「立山あるぺん村(無料駐車場有り)」
        ※マイカーでの参加は、ご遠慮願います。

7 定員    25名(先着順)

8 参加費   大人 10,100円
(宿泊、食事、バス代)  ※つり銭が発生しないよう準備願います。

9 募集期間  令和元年5月17日(金)~ 6月14日(金)

10 申込み方法 ハガキ、FAX、E-メール(info@arimine.net)で。
 (申込み内容)
  ①郵便番号、②住所、③氏名(ふりがなを記入)、④性別、⑤年齢、
  ⑥電話番号、⑦乗車場所(富山北口 又は あるぺん村)

11 申込先及び問合先
   〒930-1458 富山市有峰26-15
   有峰森林文化村 「俳句の会」係
    電話(FAX兼用)076-481-1758
    担当者  平野、森永 
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◆ねじばな便り
  ~資源ごみを捨てた快感を俳句で表現したい     中川正次
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 物理学の言葉として、エントロピーがある。エントロピーとは汚れ、と考
えてよい。エントロピーが増える原因は、摩擦と拡散である。すべての系
は、エントロピーが増え続ける。これが熱力学第二法則である。

 玄関を例に説明する。ほおっておいたら、靴は乱れ、ほこりはたまる。エ
ントロピーがたまるのである。それを、人間が、ほうきで掃除し、床を雑巾
がけし、靴を下駄箱にしまう。玄関だけならエントロピーは減る。バケツに
入った雑巾と汚水は、人間によって玄関の外の水道のところに運ばれ、汚水
を捨ててきれいにされる。ほうきで掃かれた綿ぼこりや砂は、玄関の外に捨
てられる。人間は呼吸するので、呼気に水蒸気が含まれ、生きていることに
よる熱も水蒸気に乗せて放出されている。さらに言えば、人間が掃除する
と、いくばくかのウンコとオシッコが体内にたまる。

 玄関とその外の空間を合わせて考えると、全体としてエントロピーは増え
ている。玄関が完全密閉空間であって、そこに酸素、食料、水が十分にあ
り、人間が閉じ込められていたとする。外部との熱交換もないとする。一日
たてば糞尿まみれの熱い空間になる。外にエントロピーを捨てることができ
ないので、閉じられた中でエントロピーが増えている。密閉を解き、地球全
体で考える。綿ぼこり、砂、ウンコ、オシッコの水分子以外のものは、田や
畑を経由することもあるとはいえ、結局は海に行く。水はそれらを乗せる媒
体として、大活躍する。水はもちろん海に向かう。トイレのウンコとオシッ
コを、水以外を使って処理場に運ぶとしたら大変である。水さまさまであ
る。海は老廃物でいっぱいになっていく。すなわち、エントロピーが海に集
まっていく。
 ここから先は、槌田敦著「石油と原子力に未来はあるか」212ページを引
用する。

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 地球には重力があるので、物体は地球の外になかなか飛び出せない。した
がって、エントロピーを物体にくっつけて捨てる機構はない。そこで、エン
トロピーのあるエネルギー(つまり熱)として、地球はエントロピーを処分
している。
 地表の活動で生じたエントロピーを水が受け取り、水は水蒸気になる。こ
の水蒸気は上昇気流に乗って大気上空に運ばれる。この時、気圧が下がるの
で断熱膨張によって温度が下がる。およそ絶対温度250度になったところで、
水蒸気の分子運動は赤外線を宇宙に放射する。これがエントロピーを捨てる
機構である。低い温度で熱を放出することは意味がある。それは同じ熱量で
余計にエントロピーを始末できるからである。
 エントロピーを捨てた水蒸気は氷粒になり雨や雪となって地上に落下し、
再び地上でエントロピーを吸収して水蒸気になるサイクルをくり返してい
る。つまり、この水サイクルは地球の掃除人といっていいだろう。
:::

 エントロピーの小さいものを、資源と言う。鉄鉱石には、鉄酸化物が高濃
度に含まれている。不純物が少ないので汚れが少ないといえる。すなわちエ
ントロピーが小さいから資源である。学校の砂場にもたくさんの鉄が存在す
るが、濃度が低いので資源ではない。石油も石炭も資源である。しかし、こ
れらの鉄や化石燃料のエントロピーが大きくなると、再び小さくなるために
は、生物による濃縮・海の隆起など、膨大な時間が必要である。

 有峰ダムにたまった水は、エントロピーが小さいので資源である。ダムの
水が鉄管を駆け下りて水車を回し、エントロピーの低い電気という資源をつ
くる。水が流れ着いた先の海での水は資源ではなくなっている。ところが、
水蒸気となり上空で水滴になり、ようやく低いエントロピーに戻る。この水
のエントロピーサイクルは、鉄などのサイクルと比較にならない高速度で回
転している。このことから、水は更新性の高い資源といえる。鉄鉱石、石油
石炭というエントロピーの低い資源が産出する国は、定期預金を食いつぶし
ているようなもので何百年も続かない。雪や雨がどれだけ降るかどうかが永
続性のある資源国であるかどうかの分かれ目である。周囲を海に囲まれて、
年間降水量が多い日本、とりわけ、雪のたくさん降る富山県は、資源に恵ま
れている。

 燃えるゴミ、不燃物との分別をし、決められた日にそれぞれのゴミを持ち
込むとすっきりする。これは、体の中のエントロピー(汚れ)を捨てた快感
と同じ快感である。オシッコやウンチの快感を表現した俳句に出会ったこと
がないように、分別したゴミを捨てた快感を表現した俳句を見たことがな
い。昨今、幼児にウンチネタが、大うけである。このことに大きなヒントが
あるのに。

 元気という言葉がある。これは、増大したエントロピーを捨てるサイクル
と、隣り合わせの言葉である。日本の神道は、玄関をほうきで掃除するよう
に、エントロピーを外に吐き出すことに着目した宗教である。なんとなれ
ば、「払えたまえ、清めたまえ」だからである。「払えたまえ、清めたま
え」は、システムの恒常性のサイクルの別の表現である。近いうちに、汚れ
を捨てた生の喜びを表現した文学や音楽が、登場してくるに違いない。そん
な文学や音楽が登場してこなければ、経済成長主義の暴走を止めることはで
きない。
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R1有峰森林文化村指導員(森の案内人)のご紹介
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 令和元年度も文化村では数多くの文化活動開催を予定しています。
 その活動を企画・実行する5人の森の案内人をご紹介します。
 (以下、①氏名、②現居住地、③指導員経験年数、④有峰の好きなところ
⑤自己PRで記載しております。)

①矢野 昌子(やの しょうこ)②富山市婦中町長沢 ③9年
④何といっても手つかずの大自然
⑤単純に自然に関わる仕事がしたく今年10年目になります。行事等を通じ
て、山菜やキノコを知ることができ、毎年楽しみにしています。お気軽にお
声かけください。

①森永 健一(もりなが けんいち)②立山町宮路 ③6年
④豊かな森
⑤今年で7年目の有峰です。登山と音楽が好きです。
今年も昨年に引き続き、有峰の巨木調査を行います。

①大井 晋(おおい すすむ)②立山町吉峰 ③3年
④俗化されていない自然
⑤趣味はアコースティックギター。宿舎の自室でポロンポロンと弾いてます。
有峰にみえる皆さんと楽しく過ごし、有峰の良さを少しでも伝えたいと思い
ます。

①平野 康美(ひらの やすみ)②富山市上大久保 ③1年
④巨木の数々と色々な生き物が住んでいるところ
⑤富山県自然解説員、森林セラピスト、日本鳥類保護連盟などの会に所属し、
いつも森の中をとび回っています。手話での会話も少しできます。

①霜鳥 智也(しもとり ともや)②富山市小杉 ③0年
④早春から晩春へかけての動植物を含むダイナミックな大自然の変遷
⑤40年強の虫屋としての経歴を活かし、森の案内人として、条例を遵守
しながら、文化村憲章に掲げる、憩う、学ぶ、守るを継承していきます。



     矢野指導員            森永指導員            大井指導員

    平野指導員              霜鳥指導員
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◆編集局からのお知らせ                有峰森林文化村
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◇次号の有峰森林文化村新聞は、6月1日に発行予定です。
 (発行時期・回数は6月~11月は月2回、12月~5月は月1回第3週の金曜日
となっております。)

◇ホームページありみネット http://www.arimine.net へのリンク

◇文化サークル活動所/有峰デジタル画廊にどしどし投稿お待ちしています。
 (デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿してください。)
  有峰森林文化村新聞は村民の交流の場として利用してください。

◇有峰森林文化村では皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載いたし
 ますので、どしどし投稿をお待ちしております。
  あて先   E-メール:info@arimine.net

                     有峰森林文化村助役(編集長)
 今年度も有峰森林文化村をよろしくお願いします。
 有峰ビジターセンターのスタッフ6名は、5月9日に上山し、6月1日の営業
再開に向けて諸準備を行っております。