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有峰村民の皆様と、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2018年3月16日 第401号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/青山和浩
(発行日現在の有峰村民人口:874人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ねじばな便り
 ~神々は非日常を好む~                 中川 正次
編集局からのお知らせ                 
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ねじばな便り
 ~神々は非日常を好む~                 中川 正次

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 中野民夫さんの話から、ちょっと脇道に入ります。森の記憶ワークショッ
プが2泊3日で行われたのは、2003年9月13日(土)から15日(祝)でした。
その年の、10月25日26日の土日に、「森の感謝祭」を開催しました。

 現在は、6月の最初の土日に「山開き歓喜の集い」を開き、10月最終土日に
「山じまい感謝の集い」を開催しています。その二つの行事の最初は、2003
年の「森の感謝祭」でした。

 現在の有峰ハウスがオープンしたのは、2004年10月です。2003年秋は、建
設中です。したがって、「森の感謝祭」は、現在の有峰ハウス別館で開きま
した。山開き歓喜の集いは、注連縄作りと餅つきが定番となっています。
 しかし、山じまい感謝の集いの方は、なかなか面白い行事にできない。
これが、当時から現在までの、私の感想です。

 岐阜県側から歩きはじめ、唐尾峠を経て、有峰に入るというツアーを組ん
だこともありました。冷タ谷キャンプ場から、足谷を経て、祐延ダムまでの
ツアーを組んだこともありました。いずれも健脚者でなければ無理なコース
で、参加した人は、大満足だったと思います。参加者全員が楽しめるという
ツアーではないというのが、欠点と言えば欠点です。猪根山遊歩道、砥谷遊
歩道を歩くというコースを入れたこともあります。こちらの方は、普通の人
でも歩けるコースですが、かったるいと感じる人も出てくることは避けがた
いです。

 歴史を学ぶとか、草木染をする、正月飾りを作るといった行事を入れても、
最大2時間が限度ではないかと思います。赤座久明先生と一緒にサルを探すと
いう行事は、参加者のモチベーションも高く、喜んでいただけたと思います。
赤座先生のお人柄が大きかったと思います。ことほど左様に、山じまい感謝
の集いの設計は難しいのです。夜の宴会で、お酒を飲みまくっていればごま
かせるというものではないのです。

 そうした過去の山じまい感謝の集いの中で、私が最も印象に残っているの
は、第1回の2003年のものです。なぜ、すごいかというと、森の記憶ワーク
ショップの主務者だった石黒智美さんが、森の妖精になって、参加者にキャ
ンドルサービスするという一瞬が鮮烈だったからです。有峰森林文化村のシ
ンボルマークをデザインしたファインプロジェクト社の中山真由美さんが、
ノリまくり、石黒さんに、ばっちばちの衣装と化粧を施しました。白いテー
ブルクロスを身にまとい、キンキラのベルトを締め、ドーランのようなおし
ろいと口紅を差し、お目目ぱっちりの妖精に仕立て上げ、頭には、ローマの
休日のヘップバーンのようなティアラをつけたのです。別館のミズナラの有
峰大助の前で車座で待ち受けている参加者のところに、石黒さんが踊るよう
にしてやってきてキャンドルサービスをしたのです。ビジターセンターにそ
のアルバムがあります。

 あそこまで、強烈な衣装と化粧をした行事は、有峰で空前絶後です。中山
さんの「やったれ」の勢いと、それを拒めなかった石黒さんの「えっえ! 
ま、いっか」精神のなせる業だと思います。今は、千葉県で普通の主婦をし
ている石黒さんにそんな瞬間があったのです。神々は、そういった、非日常
を好むものであり、その非日常状態を作らなければ、参加者の感動は得られ
ない。まるで、宝塚歌劇。そういった「やったれ」精神が、スタッフの中に
生まれないと、お茶を濁す行事なってしまう。その辺が、山じまい感謝の集
い企画の難しいところです。
  
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◆編集局からのお知らせ                有峰森林文化村
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◇次号の有峰森林文化村新聞は、4月20日に発行予定です。
 なお、12月~5月間は月1回、第3週の金曜日に発行いたします。

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                     有峰森林文化村助役(編集長)

 かの山(有峰)の 兎 おいし ィン?
 廣瀬誠著の「有峰民俗聞書」に、「ウサギは何でも荒らすので、木の枝を
投げて捕った。ただし女の人はウサギの肉を食べることは許されなかった。」
とあり、それに興味を持たれた森俊さんが、調査された成果を「有峯におけ
る野ウサギ猟 -特に威嚇猟法を中心として-」と題して発表されている。
 
 有峰では、12月半ば~2月にかけて、特に寒のうちが捕り良く、根雪の上
に新雪のコナ雪が、晩~明け方にかけて、20~30㎝降り積もった、雪あるい
は晴天の日の午前中(夜行性のウサギが深い睡眠状態にある時)に、通常二人
相伴って行なったという。
 一人がバイ(径3㎝余りの雑木の枝を、45㎝位の長さに切った棒)を10本程
ウサギの住穴の後方12~15mの位置から穴の上空をめがけ続けざまに投げつ
つ穴に接近する。「ヒューッ」という音を聞いたウサギが、ワシ、タカ等の
天敵の来襲と思い込み、穴の奥に頭から逃げ込みすくむところを、もう一人
が、バンバ(幅15㎝、たけ30㎝のヘラの部分に、長さ1m程の柄がついた物)
でほじり出して捕えた。
 ウサギの肉は、ダイコンなどとともに味噌汁にして煮込まれ、ウサギ汁と
して食卓に供される事も多かったが、焼いた方が美味しいということで焼き
肉として賞味される傾向が強かったと記されてあった。

 また、翁久允先生の「有峰の研究」のなかには、郷土、即ち、われら日本
人の原始の言葉は「サト」である。われらの伝統の中に最も懐かしい味を送
る「さと帰り」の「サト」である。サは「幸」であり、トは「所」である。
「幸ある所」そこが故郷なのだ。

と、記された部分を目で追いながら、あおさん、ついつい口遊む 
 ♪ うさぎ おいしィン かの山~ 🎶