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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2007年5月26日 第130号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/荻沢明夫
(発行日現在の有峰村民人口:558人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆春の息吹あふれる有峰の森
   石井驤黶i有峰森林文化村会議会長 富山県知事)
◆有峰森林文化村の再開
◆オレゴン有峰往復書簡第14回目 有峰からオレゴンへ 中川 正次
 〜お金と関係のない贅沢−絵手紙〜
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◆春の息吹あふれる有峰の森
   石井驤黶i有峰森林文化村会議会長 富山県知事)
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 有峰に待ちに待った春がやってきました。今年は昨年よりも積雪が少な
く、除雪、落石箇所や路肩の崩れなどの補修も順調に進み、去る5月24
日に有峰林道の通行を再開しました。
 また、林道の通行再開により、有峰ハウスなどの有峰森林文化村の施設
も6月1日から再開します。

 有峰湖周辺の一帯は、森林美に包まれ、命の息吹、共生と循環、自然へ
の畏敬の念を感じ取ることができる癒しの空間です。
 こうした地域を保全し、後世に伝えるため、有峰森林文化村では、有峰
を愛する人々が村民となって、「水と緑といのちの森を永遠に」を基本理
念に、豊かな自然のなかで憩い、楽しみながら自然を学び、みんなが力を
合わせて森林を保全していくための様々な活動を展開しています。

「憩う」観点からは、森林浴やオカリナなどによるコンサートを楽しむ
「日帰り語り部講」、「学ぶ」観点からは、有峰の自然について生物講師
の支援のもとで研究に取り組む「ありみね高校生学びの森」や、有峰に泊
まり俳句に親しむ「俳句の会」、そして、「守る」観点からは、「有峰森
林レンジャー」による火の始末や貴重な草木の伐採、採取を慎むことなど
の指導等を行っています。この三つの柱による有峰森林文化活動により、
有峰村民は、本年3月末には551人と昨年3月末(507人)に比べ
44人増加し、大変嬉しく思っています。今後とも、有峰村民をはじめ県
民の皆さんの忌憚のないご意見やご協力をいただきたいと考えています。

 さて、県では、昨年制定しました「富山県森づくり条例」に基づき、県
民総参加による森づくりを進めていますが、有峰の森は富山県の森のお手
本であり、また、「ふるさと富山県の魅力の再発見」の場の一つでもあり、
有峰の森に寄せられる期待は非常に大きなものがあります。皆さんからの
貴重なご意見などを受け、本年におきましても、「憩う」、「学ぶ」、
「守る」の三つの柱を基本とする充実した有峰森林文化活動を積極的に展
開していきたいと考えていますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 有峰では、春から冬までが、あっという間に、そして色鮮やかに駆け抜
けていきます。ブナやミズナラの明るい林の中を歩けば、元気が湧き出し
てきます。皆さんと有峰でお会いできることを心から楽しみにしています。

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◆有峰森林文化村の再開
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1 有峰林道の開通
  5月24日(木)より、小口川線を除く有峰林道が開通しました。
  通行時間は、午前6時から午後8時までです(午後8時から翌朝6時まで
 は林道を通行できません)。
 通行料金は、大型車4,300円
       小型車1,800円
       自動二輪車等300円
  大型車及び小型車については、10回分の料金で11回通行できる回数券
 があります。購入した年度の翌年度まで有効です。

2 小口川線
  富山市水須(みずす)から祐延湖(すけのべこ)間については、林道災害
 復旧工事を行うため、今シーズンの供用開始は未定です。
 有峰湖から祐延湖間については、現在、安全施設の整備中であり、開通
 日は未定です。

3 岐阜県飛騨市神岡町牧から県境大多和峠までの路線
  この区間のうち、飛騨市佐古から県境大多和峠までの区間は私道です。
  昨年、ご案内したとおり、この私道区間は今年から通行できません。

4 有峰ハウスの営業開始
  有峰林道の開通により、6月1日(金)から有峰ハウスの営業を開始し
 ます。料金、休館日、予約状況等はインターネット(ありみネット)で
 確認してください。

5 問い合わせ、申し込み
(1) 林道関係
  電 話  076−482−1420
  ホームページhttp:www//arimine.net 

(2)有峰ハウス、有峰森林文化村行事係
  電 話  076−481−1758
  ホームページhttp:www//arimine.net 

  メールmm3@arime.net  (有峰ハウス予約専用)
    info@arimine.net(有峰森林文化村行事関係)
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◆オレゴン有峰往復書簡第14回目 有峰からオレゴンへ 中川 正次
     〜お金と関係のない贅沢−絵手紙〜
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アメリカと中国の森林伐採の話、うーんとうなってしまいますね。

先日、インターネットで注文した本をうれしく包みを開いていたら、「地
元の本屋に注文すればいいのに。そんなことをしてたら、東京にお金がい
く。さらに、個別にトラックに乗せて運ぶのだから、地球環境にもよくな
いと思うけど」と、同僚に言われました。なるほどと思いました。今後、
インターネットで注文することは止めることにしました。彼は、ペットボ
トルのお茶や水も飲みません。触発されて、私も、水道水を飲み始めまし
た。まともな社会にするために、各自が心がけていることを自慢しあう、
注意しあうことが大事だと思います。

有峰においてはいうまでもなく、下界でもカークーラーをかけないで、夏
でも、窓を開けて車を運転する私です。しかし、かんじんかなめの、家族
を説得できないのがつらいところです。

さて、今回は、私の趣味の一つ、絵手紙についてお話しします。絵手紙と
は、絵と言葉が葉書に描かれているものです。オレゴンの小杉さんのおう
ちにも送った絵手紙はいかがでしたか。日本人のご夫婦に生まれたアメリ
カ育ちのお子さんたちの評判を知りたいです。私の勤務する県庁国際・日
本海政策課には、いろんな国の人が働いていますが、さしあげたら好評で
した。

小さい頃から絵が得意だったわけでは、ありません。2003年頃から描きは
じめ、現在に至っています。昨年10月に風邪で40度近くの熱が出て、毎日
描くのがとぎれました。回復後またかきはじめ、5月17日現在通算201日連
続、476枚かいています。今年に入ってからは、1日最低2枚のペースです。
最初から数えると、累計は、おそらく1800枚くらいになっていると思いま
す。

道具について。主に使うのは、筆ペンと水彩色鉛筆とみず筆です。みず筆
というのは、スポイドの先が筆になっているものです。ビデオで学んだ絵
手紙のやりかたでは、墨をすって、筆で輪郭を描き、顔彩を水でといで筆
で色を塗り、文字を書くものでした。しかし、私は筆ペンで輪郭を描き、
水彩色鉛筆で色を塗ります。場合によっては、みず筆で色を展ばします。
この方法だと、硯、墨、パレット、筆洗いが不要となり、外で描くのが楽
になります。

発見を3つ紹介します。その1は、輪郭を残すことの素晴らしさです。小
学校で習った絵の描き方は、鉛筆で輪郭をうすく描いて、消しゴムで修正
しながら輪郭を決める。そして、色を塗ると、輪郭線が見えないようにす
るやり方でした。しかし、私は、鉛筆を使わず、いきなり、筆ペンで輪郭
を描いていきます。そして、輪郭に囲まれたところに、色を塗っていきま
す。ようは、塗り絵。輪郭線には色を塗りません。残します。

どんな絵も、2つの工程から成り立ちます。輪郭を描く工程(デッサン)
と色を塗る工程です。輪郭工程は難しく、途中で放り出したくなることも
しばしばです。一方、色塗り工程はとても楽しいです。黒の線だけが描か
れた葉書に、赤、黄、緑と、色を塗っていくのは、冷タ谷の湖畔で朝を迎
えるような感じがします。もし、輪郭をうっすらとした鉛筆で描き、輪郭
線にも色を塗ることにすれば、色塗り工程までもが、輪郭工程同様、難し
くなります。私の手法では、輪郭だけやっかい、色塗りがとても楽しいの
です。このことによって絵を描くことが全体として、より楽しくなると、
私は思います。

その2は、絵と文字とはんこが組み合わさったことの面白さです。小学校
では、絵と文字が同時に紙に載っているのは、ポスターと絵日記ですね。
いずれも、はんこはありません。絵手紙では、絵と文字とはんこです。私
は、美しい楷書を書けるわけでもなく、読みやすければよしという精神で
書いています。絵があるおかげで、文字はお手本のような字である必要が
なくなります。絵手紙は、送り手と受け取り手の心の交流を仲介するもの
です。絵と文字とはんこが組み合わさることによって、心の交流がずんと
深まります。

私は、文字として、百人一首、本を読んで気に入った言葉、季節の変化な
どを書きます。しかし、絵と文字は関連性がある必要がありません。例え
ば、「大江山いくのの道も遠ければまだふみも見ずあまの橋立」という文
字と、あやめや自転車の絵とは、なんの関係もないにもかかわらず、不思
議にあうのです。はんこは、消しゴムを彫刻刀で、私の名前「正次」の
「ま」を彫ったものです。墨、水彩、朱肉の3つがそろって、「東洋!」
という感じがしてきます。

その3は、2枚同時に描く楽しさです。一回に2枚、同じ花なら花を2枚描
いています。筆ペン輪郭工程を4分の1くらい済んだら、もう1枚の葉書
で、また、筆ペン輪郭工程をします。こういうふうに、ちょっと描いては
もう1枚描く。描きながら失敗したなと気づくことをもう1枚の葉書で改
善してやっていくというやり方です。この方法だと、1枚を完成してから
新しい作品にとりかかる方法よりも、技術の進歩速度が上がるようです。
最後に、絵手紙の考え方は、「下手でいい、下手がいい」です。有峰も
「下手でいい、下手がいい」ならぬ、「不便でいい、不便がいい」と思っ
ています。どちらも、お金と関係のない贅沢です。
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