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有峰村民の皆様と、ほぼ2週間に一度、双方向で交流するメールマガジン
有峰森林文化村新聞 2007年2月17日 第123号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/中川正次
(発行日現在の有峰村民人口:550人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆富山駅北のビルから立山連峰をみながら  北陸電力(株)吉井清裕
◆愛着の森対話編第11号の記録   有峰には珍しい大きなシナノキ
◆オレゴン有峰往復書簡第7回目 オレゴンから有峰へ  小杉礼一郎
◆前号の感想文             富山市・岡田昌子
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◆富山駅北のビルから立山連峰をみながら
     北陸電力(株)地域広報部地域共生チーム    吉井清裕
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2007年が始まり早1ケ月半経過しました。村民の皆さまには、お元気
でお過ごしのことと思います。本年は暖冬ということもあり、穏やかな日
が続き、富山市内からも立山連峰がくっきり見える日が多く、まさに一大
パノラマです。

私にとって、この寒さが以前は嫌で仕方がなかったのですが、今は雪を戴
いたこの立山連峰を見るたびに富山県に住んでいてよかったなぁと実感す
るようになりました。本当に「うぁー」と思わず声を出してしまうほど綺
麗です。もちろん有峰の地に聳え立つ薬師岳もはっきり見えます。

この有峰に「水と緑のいのちの森を永遠に」をテーマに平成14年「有峰
森林文化村」が発足しました。当社もこの構想メンバーの一人として参画
しました。有峰湖=有峰ダムは、当社所有のダムですが、その湖底行きの
エレベーターは、以前は業務用であり、とても観光用に乗っていただくシ
ロモノではありませんでした。そこで、この構想を機に新たに整備し、現
在のエレベーターとなりました。

昨年も、「有峰森林文化村まっつり」のイベントプログラムとしてミステ
リーツアーと称してダム湖底へ探検ツアーを企画・実施し、人気を博しま
した。あの夏の暑い時期にひんやりとした雰囲気(湖底は10度前後で
す。)は実に爽快です。参加されたことがない方は是非ご参加ください。

また、有峰といえば、「有峰」と命名されたお酒(純米酒、純米大吟醸:
4合瓶)があります。平成14年当社が有峰をPRしようということで、
銘酒「満寿泉」で有名な蔵元桝田酒造さんにお願いしてつくりました。
4合瓶に貼るラベルは当社が制作しましたが、素案作成にあたっては、当
時、私が担当しました。どのような有峰の写真が良いのか、3百枚に及ぶ
薬師岳と有峰ダムの写った写真・ネガを1枚、1枚悩みながら数枚を選択
して、案として上申したことが記憶に残っております。この日本酒「有
峰」は、非売品ですが、今でも有峰のPRに一役買っています。

更に、有峰に行かれましたら、当社施設「有峰記念館」に是非立ち寄って
いただきたいと思います。1階はレストランになっており、これも平成1
4年にリニューアルされたもので、シーズンには多くの方々にご利用いた
だいております。2階には、有峰ダム建設の歴史を映像でつづったアーカ
イブも用意されており、有峰ダム建設の苦難の歩みを学ぶことができます。
是非お立ち寄りください。

このように、当社は、有峰森林文化村を全面的に応援しておりますが、有
峰は、さまざまな顔をもち、訪れるたびに新しい発見をさせてくれる地で
す。みなさまも新たな発見を求めてお越しください。雄大な薬師岳・有峰
ダムが、包み込むように迎えてくれることと思います。

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◆愛着の森対話編第11号の記録   有峰には珍しい大きなシナノキ
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1回目の記録

1 その木の名前  アナボコ・シートン

2 場所
冷タ谷(つべただに)キャンプ場は、昔、2箇所ありました。有峰林道西
岸線の冷タ谷橋の北と南にあったのです。現在は、南のみを使っています。
使われなくなった北キャンプ場の中に、アナボコ・シートンが生えていま
す。

3 種類と様子     
大きなシナノキ

4 調べた人の名前 やっこちん

5 調べた日 2006年9月10日

6 天気 くもり

7 時間 10時30分頃

8 どうして、この木が気に入りましたか?
こんなに大きいシナノキをはじめて見て、嬉しかったから。

9 この木のそばで口ずさみたくなる歌は何ですか?
大きな栗の木の下で

10 この木を見て、気づいたことや感じたことを自由に書いてください。
穴があいている。ちょっと登れる。大きい。木肌がよい。コブがある。

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2回目の記録

1 調べた人の名前 新田美千代

2 調べた日 2006年10月25日

3 天気 晴れ(雨上がり)

4 時間 10時30分頃

5 この木を見て、気づいたことや感じたことを自由に書いてください。
写真(最初の報告)の印象より大きい!! と感じたのが第一印象でした。
穴の中は身長が足りないためにのぞくことはできませんでしたが、外見と
同じく、デジカメを使って、空洞内の様子も経過観察してみたいです。

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◆オレゴン有峰往復書簡第7回目 オレゴンから有峰へ  小杉礼一郎
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「ブナ林の佇まい」…  往復書簡#6はど真ん中の直球か。いいですね。
あれやこれや他のお話しは後回し、字数の許す限りブナ林のことを語り合
いましょう。
 
中川さんの言うとおり有峰のブナ林は鬱蒼とは違う明るい林相です。私は
白神山地など東北のブナ林へは足を踏み入れたことはないので「ブナ林は
明るい」と断言できるかどうかは分りません。ただ、私の知る限りのブナ
林はどこも明るかったです。

有峰に近いところから思い起こせば、白木峰を東へ越した飛騨側の「万
波」の谷にはブナの純林があります。5月に通りましたがとても明るかっ
た印象があります。白山の中腹のブナ林はむしろ疎林と呼ぶ方がいいくら
い開けていました。枝を渡るサルの群が難儀していました。信州の山でも
ブナ林の印象は疎林です。東京に住んでいたころは丹沢へも何回か足を運
び谷筋から尾根まで歩きましたが。ブナ林の印象はほとんど残っていませ
ん。冬が多かったので谷といっても明るい、そしてどんな辺鄙な谷に入っ
ても必ず人と会う、首都圏は人が多いなあというのが印象です。

オレゴンにブナ林は無い(と思います)。東部のアパラチアン山脈にはブ
ナが他の広葉樹、針葉樹と混交して生えています。ペンシルバニアとかニ
ューヨーク州です。ニューヨークというと大都会を思うでしょうが州の面
積は広大で森林も山も多いのです。1980年には冬季オリンピックが開かれ
ました。

しかしブナの本場?はやはりヨーロッパでしょう。平地林から山まで広く
分布しています。私はベルギーとドイツのブナ林を訪れました。その時も
冬で高緯度地帯なので陽が低いということがありましたが、それでも林内
はたいそう明るいものでした。その理由ははっきりしていて、ようするに
下生えの植生がほとんど無いのです。

ヨーロッパのブナ林は歴史的に古くから使われてきているので二次林が多
く原生林ではどうなのかな?という興味があります。というわけでこれま
での私なりのブナ林経験では、「鬱蒼としたブナ林」にはいまだお目にか
かっていません。

ところで話は白木峰に戻りますが「白木」とは、樹皮が白っぽく見える木
すなわちブナのことを指すそうです。実際は象肌のような灰白色ですけど
ね。私が生れて初めてクマと出会ったのは白木峰から万波へおりる途中の
谷です。ブナの実はクマ達の主食でしょうからブナ林があるところ彼らの
食餌もあるということですね。日本は戦後、ブナを低質広葉樹と呼んで大
規模に皆伐し、スギの人工林に換えてきました。昨今のクマ騒動は自然の
逆襲などでなく自分が投げたブーメランに当たっているように思えます。

ところで「白木」に対する「クロキ」という呼び方もあります。これはモ
ミ、トガサワラなどの針葉樹を指します。伊勢や熊野の鬱蒼の雰囲気はむ
しろこの「クロキ」がその一端を醸し出していると思います。
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◆前号の感想文  富山市・岡田昌子
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おはようございます。岡田です。

今日の記事はとてもよかったですね。読んでいて、顔の筋肉が緩んできま
した。木の写真もいいし、おにいちゃんの感想文も感受性がすばらしく、
素直な文章でとてもいいです。

中川さんの文を読んで、自分は山が好きですが、「ああー、だから私は森
が好きだったんだなー」と自分の気持ちの根源を発見したような気がしま
した。

私の場合、明るい森は心が和みますし、鬱蒼とした森も神々しく自分の無
力さ・・といっては大げさで、適当な言葉が見当たりませんが、とにかく、
どちらも好きです。

最近、1月中旬に来拝山の山頂で偶然に知り合った、おばちゃん達に誘わ
れて、毎週山に行っております。明日も行く予定。

わたし、山って、中高年しか感動しないのかな?と寂しく思っていました
が、今朝の有峰新聞の兄弟を知って、考えを改めました。やはり、老若男
女、感受性が合う人というのは、互いに惹かれあうものなのですね。
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