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有峰森林文化村新聞 2017年5月19日 第384号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/青山和浩
(発行日現在の有峰村民人口:854人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆ねじばな便り
  〜有峰森林文化村村長、梅原猛さん~              中川 正次
◆編集局からのお知らせ                 
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◆ねじばな便り
  〜有峰森林文化村村長、梅原猛さん~              中川 正次
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  山森直清さんの次は、梅原猛さんについて書く。有峰森林文化村の村長をお願いしている
梅原さんは、 1925年3月20日にお生まれの哲学者で文化勲章を受けておられる。ウイッキペ
ディアに、有峰のことは書いてない。しかし、中沖豊知事が、私を連れて、京都市若王子町の
ご自宅に、就任を依頼し、快諾されたのである。お家は、同じく哲学者の和辻哲郎が住んで
いたところである。銀閣寺から南禅寺のあたりまでの琵琶湖疎水という人口の川が流れてい
る。その疎水に沿った道が哲学の道である。哲学の道の南端あたりに若王子町がある。
とても風情のあるお家であった。吉田兼好が徒然草を書いたのは、こんな住まいだったので
はないかと思う。

 梅原さんに私は、それまで会ったことがなかった。私は、有峰森林文化村を構想するとき、
「森の思想が人類を救う」を、基本書にした。本に書いてあることがとても納得できたので、
将来、文化村の村長をお願いすることになるかもしれないと予測し、絵手紙を出し続けた。
文化村構想の進捗状況も書いた。自宅の住所がわからないので、国際日本文化研究セン
ターに出した。特別顧問をなさっていたからである。2月ぐらいの間隔をおいて5通ぐらい出
した。なんの返事もなかった。有名人というものはそういうもの。

 いよいよ有峰森林文化村が設立されるというときになって、村長を誰にお願いするかという
ことになり、私は、梅原さんを強く推した。中沖知事が、頼んでみなさいと言われたので、国際
日本文化研究センターに電話して、打診のお願いをし、良い感触だったので、若王子町のご
自宅に伺ったのである。「有峰には行ったことがないし、足が悪いから、有峰には行けないけ
れど、かまわないね」と聞かれたが、知事は、「結構です」と答えられた。

 「狂言を書いたので、富山で上演しませんか」と言われ、翌年12月、富山能楽堂で実現させ
た。新作狂言『クローン人間ナマシマ』という作品である。往年の野球選手のクローン人間を
作り出してしまったことが人間たちの混乱を生むという、現在社会が抱える問題を風刺した内
容である。人間国宝の茂山千作さんが主演であった。その際、梅原さんは、一座とともに富山
にお見えになり、狂言の前に講演をされた。茂山一座との出演交渉、切符の印刷など今から
考えると、よくもまあ、がんばったなあと思うし、知事の後ろ盾がなければあり得ないことだった。

 「森の思想が人類を救う」という梅原さんの本の内容を簡潔にまとめると、こうである。稲作が
始まる前の縄文時代、共生と循環の思想で生きていた「森の思想」の中に、現代社会を救うヒ
ントがある。

 この本は、日本の宗教・思想の歴史について書いてある。それには、二つの大きな柱がある。
一つは、神道であり、もう一つは仏教である。

 さて、安倍首相は、2020年に憲法改正をしようとしている。憲法について、皆が、踏絵を踏ま
される日が近づいている。世の中の流れがこうだから、みんながそんなことを言っているからと
いった、同調主義を私はとらない。自分はこう考えるから、改正に賛成だ、反対だと行動したい。
安倍首相は、憲法9条をその改正案の対象としており、一方、天皇制は、戦争責任の問題と表
裏一体である。したがって、憲法について自分の意見を決めるためには、どうしてでも、天皇制
に考えを及ぼさなければならないし、いきおい神道についての考察が不可欠である。

 しかし、この神道、宗祖がいない、教義もない。実にやっかいな存在である。

 たくさんの本を読んで、いろんな人の話を聞いて、自分の考えをまとめようと思っていたら、私
の寿命は短すぎる。2020年に間に合わない。そこで、「森の思想が人類を救う」を基礎にして、
私の考えを次号から述べてみたい。梅原さんには、この有峰森林文化村新聞が毎号届けられ
ているので、感想をいただけたらと思うけれども、その可能性はゼロである。

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◆編集局からのお知らせ                    有峰森林文化村
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◇次号の有峰森林文化村新聞は、6月1日に発行予定です。

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                         有峰森林文化村助役(編集長)
あおさん、上山しました
 5月11日の予定でしたが、雪がおおくて15日に上がりました。ビジターセンター周辺
の残雪も日増しに溶けて、地面が顔を出しています。薄ピンク色の舞い散る桜の花びら
が、白雪のキャンバスに貼り絵を描いています。バックの山の木々は、まばゆい新緑に
染まってきており、スカイブルーの空の色といい、とっても色鮮やか有峰で~す。寒い
けど。