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有峰村民の皆様と、双方向で交流するメールマガジン

有峰森林文化村新聞 2017年11月17日 第397号
編集/有峰森林文化村会議 編集長/青山和浩
(発行日現在の有峰村民人口:865人)
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━━目次━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆俳句ポスト10月入選作品
◆ねじばな便り
 ~中野民夫さんに学ぶ~                 中川 正次
◆編集局からのお知らせ                 
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◆俳句ポスト10月入選作品
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富山県俳句連盟会長 中坪 達哉選(添削後)

晩秋の雲は足早有峰湖           河原 芳博
日めくりに有峰はもう山仕舞い         同
ありみねのさわやかに行く風のなか     喜内須美子
降る雨に山の紅葉は隠れがち        吉江 梅子
オカリナの音に秋草も香り立つ       澤田 節子
オカリナの音に思い出す秋の恋       竹越 昭一
車窓より霧に浮かびし紅葉山        西田 文子
湖面にも色づき初めし薬師(やく)岳(し)かな 奈部 睦子
有峰のこれからという紅葉かな       喜多 和彦
ななかまど色づく道を急がずに       川田 正一
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◆ねじばな便り
 ~中野民夫さんに学ぶ~                 中川 正次
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 有峰森林文化村の行事の方向を教えてくれたのは、現在、東京工業大学リ
ベラルアーツ研究教育院教授の中野民夫さんです。中野民夫さんは、1957年
生まれ。私より1学年下で、お会いしたころは、広告代理店博報堂の社員をし
ておられました。林業職員の女性に、「有峰での森林文化活動のやり方を勉
強したいんだけど、どうしたらいい?」と尋ねたところ、岩波新書の「ワー
クショップ」を勧めてくれたことがきっかけです。2001年秋のことです。有
峰森林文化村の開村が2002年7月ですから、有峰森林文化村基本構想は確定し、
有峰森林文化村基本計画に悩んでいる途中でした。「ワークショップ」を一
読して、これはすごい人だと思ったので、手紙を書きました。

 「新宿の紀伊国屋ホールで、稲本正さんのシンポジウムがあるから、その
時、会いましょう」という返事があり、東京に出掛け、シンポジウムのあと、
いろいろ相談しました。そこから、中野さんとの付き合いがはじまりました。
稲本さんのことは、後に書きます。

 ワークショップという言葉、わかったようなわからない言葉ですので、そ
の歴史を解説します。1960年代、体験学習のさまざまな分野でグループ体験
によって学習を促す技法がアメリカで生まれました。その分野とは、美術、
音楽、教育、精神世界、まちづくり、社会変革、自然環境などです。ヒッピ
ーやベトナム反戦運動と繋がりがあり、精神としてはネイティブアメリカン
の学びに源をもったものでした。すなわち、たき火を、車座に囲み、参加者
が感じたことを話す。話したくなければだまっていてもよい。人の話の腰を
折ってはならない。参加者の中に上級者と下級者という上下の差別があって
はなりません。もちろん、長老の意見は尊重しますけど。穏やかな気づき、
学びがワークショップを支えており、デイベートなどのような党派性、闘争
性を嫌います。

 1970年代、ワークショップは、全米に広がり始め、会議の進め方にも影響
を持つようになりました。テレビでアメリカ大統領の候補者選びを見ると、
候補者の名前を書いた紙の板を上下に動かして、名前を連呼しています。
「これが民主主義なの?」と思ってしまいます。しかし、実はこの時代、テ
レビに映らない、民主主義のまっとうな姿として、ワークショップが、心あ
る人たちの心をつかんでいったということでしょう。

 東大を出て、「ネクタイ菩薩」を目指して、博報堂で働いていた中野さん
は、休職して、カリフォルニアの大学への留学を願い出ます。博報堂は太っ
腹ですね。それを認めました。1990年前後のことです。中野さんは、帰国後、
博報堂の社員として復帰するとともに、日本にワークショップの火を広げる
活動を始めました。自然学校です。まさに、サラリーマンとしてネクタイを
しめつつ、世俗の中で世の中をよくしていくための菩薩として。2005年に開
かれた愛・地球博でも、博報堂の社員として大きな仕事をしておられます。

 東京工業大学の新規採用職員を対象に研修会をやっておられる様子がネッ
トで公開されています。
https://www.titech.ac.jp/news/2017/038772.html

 名門、麻布高校出身らしく、知識をひけらかすことなく、いつも穏やかな
顔をしておられます。なんと、おじいさんは、中野正剛。東條英機に歯向か
った気骨の政治家です。学生時代は、ワンダーフォーゲル部にあって山に速
く登って降りてくる競争ばかりをしていたそうです。インドに旅行して病気
になったという話もしておられました。

 そんな中野さんに、是非、有峰で、ワークショップをしてほしいと伝え、
翌2002年6月に下見に来てもらう約束をしました。
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◆編集局からのお知らせ                 有峰森林文化村
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◇次号の有峰森林文化村新聞は、12月15日に発行予定です。
 なお、12月~5月間は月1回、第3週の金曜日に発行いたします。

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◇文化サークル活動所/有峰デジタル画廊にどしどし投稿お待ちしています。
 (デジタル写真でも絵画(写真に撮って)投稿してください。)
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◇有峰森林文化村では皆様からいただいた情報やご意見、感想を掲載いたし
 ますので、どしどし投稿をお待ちしております。
  あて先   E-メール:info@arimine.net

                     有峰森林文化村助役(編集長)
下山しました
 11月13日に、富山県森林水産会館6階の事務所に引越ししました。
16日現在で、有峰は10㎝の積雪とのことでした。はたして、この冬は何m積
もるのでしょうか?